灼眼のシャナ二巻読了
- 作者: 高橋弥七郎,いとうのいぢ
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2003/04/01
- メディア: 文庫
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いやはや、何故にこんなに良い作品を今まで読んでいなかったのかと、自分自身の馬鹿さ加減を嘆きたくなるぐらい面白いですな。
っていうか、この言動には激しい既視感を覚えるのは何故だろう……(汗
なんかの一巻読んだときも同じようなこと言ってたな……。
二巻感想
一巻は作品の世界観を読者が把握するためのプロローグ的役割を果たしていたように感じましたが、二巻になってようやく作者も本領を発揮してきたようです。
文句無しに面白かった、話の構成が上手いものは読んでいて気持ちが良いですな。
二巻のコンセプトは普通に考えて、『成長』。
これだけ聞くとありがちに思えるけど、その『成長』に至るまでの経緯と登場人物達の感情の動きが、パズルのピースを一つ一つ埋めていくように違和感無くはまっていく。
最初に『壊して』中盤で『修復』、最後に『成長』とお手本にしたくなるぐらいの王道展開。
ですが、王道だからこそ作者の自力が問われるというもの、『言うは易し、行うは難し』その王道をここまで爽快に描ききってくれた作者さんには素直に賞賛の言葉を送りたいです。
個人的に一番グッときた台詞はここ。
悠二は先手を取って、意地悪く訊いた。
「足手まといはいらない?」
「いる」
シャナは一言で 期待 に応えた。
さて、次はこのままの勢いで三巻だ。