ゲド感想

激情版AIRと同じ匂いを感じるゲド戦記を見てきましたよ!
前評判とか色々聞いてたんでほとんど期待してませんでしたが、作品の出来もその程度でしたね。
恋人同士風味で観に来ていた方々が、コレのせいで関係を悪化させてないか微妙に心配になる……そんな映画。

自己満足レベルの作品

解りづらく例えるなら、観るべきところは絵と音楽だけの中途半端な同人作品みたいな印象を覚えました。
独りよがりの脚本に、押しつけがましい個人の倫理観を詰め込み、自分が言いたい台詞を全く捻らずにただキャラに喋らせているだけの人形劇。
良くも悪くも自己満足レベルの作品ですね。


主張したいことも解らないでもないんですが、全く捻らずに台詞が出てくるだけなんで説得力もなんにもあったもんじゃない。
背中で語る漢の一人ぐらい用意しろと。
絵の演出も今までのジブリ作品の焼き増しをワンパターンで使いまわしてるので、観るべきところは無いです。


結局のところは『自分』ありきで、自分が言いたいことを重視しすぎて『物語』を蔑ろにしてしまった良い例。
素人に良い作品を求めるのも酷なのか……。
正直、こんなもんかな、とも思いました。
少なくとも入場料1800円を取れるものではないですね、他の良い作品がその値段だと考えると300円ぐらいが妥当かも。