こたつ布団をしまう日

akm-bar2005-06-25

「パソコンを置く机は、こたつ以外ありえない」


このアパートに来てから1年ほどはパソコンラックを使っていた自分だが、冬場の足の冷えが我慢できず、気が付けばいつの間にかこたつに乗り換えてしまっていた。


普段は省エネ暖房器具として使用者の心を影ながら暖めてくれるものなのだが、休日は温かいコーヒーと焼きたてのパンさえあれば一歩も外に出たくなくなるという、ヒッキー製造機へと姿を変える。
一人暮しの若人を誘惑する危険な器具こたつ。
別名おこた。


今日、とうとうそのおこたの布団をしまってしまった。
足元が妙にすーすーするが、じきに慣れてしまうのだろう。
慣れというものは恐ろしいもので、入居したての頃はあんなに気になっていた二階の住人の雑音や、海が近いこの地域独特の、朝方の磯臭い外の空気すらほとんど気にならなくなってしまう。


快晴の空、開け放たれた窓、鳥の囀りと射し込む太陽の光。
外から入ってくる風は、確かに夏の気配をはらんでいた。